高校生くらいから、兄の影響でジャズのレコードを聴き始めました。
ただなんとなくいい雰囲気だな、よくわかんないけどかっこいいな、くらいのもので。
ただ、普段習っているクラシックのなかにも、ジャズコードの響きやフレーズを見つけて楽しんでいました。
ただ、具体的に何をしているのか、まったくちんぷんかんぷんです。フレーズはやたら早かったり、しかもそれが即興だという。
何が何やらわからない。でも雰囲気は好きだな。ビル・エヴァンス、マイルス・デイビス、ジョン・コルトレーンなんかを聞いていました。
そんな時にセロニアス・モンクというジャズの巨匠を知ります。色々なロックのミュージシャンが参加するトリビュートアルバムがきっかけです。
もともとブルーモンクという曲だけは知っていて、他の曲はこのアルバムを通して聴いても「変な音楽」としか…
でもなんだかひっかかって、色々レコードを聴くうち、いよいよ、パノニカという曲に出会います。
この曲との出会いは、それはそれは大きいものでした。なんといじらしいメロディ、ハーモニー、子供が一生懸命紡ぐ歌声のようです。
また、彼のファッションや振る舞いが大好きです。かわいらしい帽子をかぶり、時にはステージでフラフラ踊り出す、大きな体で覆いかぶさるように、大きな指輪をつけて、鍵盤が小さくみえます。弾き方もなんだかぎこちない。でもアルペジオは早く、絶妙なタイミングでハーモニーが鳴る。
モンク愛で溢れた私が、その後正当なジャズの道にいくのか??というとそうもいかず、ジャズは大好きだけれど、自分のジャンルでありたいような、わがままな位置にいます。
モンクのピアノは正統派ジャズ、ともちょっと外れていて、そんな存在に強い憧れを感じてしまうのです。
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